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アジア極東での緊張緩和~中・韓との関係改善への配意

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  日中、日韓関係の最悪状況をいかにして改善するか。相互に努力する必要がある。
  我が国としては、靖国の問題では、中国、韓国がこだわる以上、少なくとも、首相、外相などは、在任中の参拝は自粛すべきだ。相手の嫌だという感情に配意することは大切だ。宗教施設ではない戦没者慰霊の新たな代替施設を設けることを含め検討すべきだ。
  アメリカが、安全保障に関してどこまで同盟国として信頼できるかということは、我が国の安全保障政策の根底に関わる重要問題門だ。オバマ大統領が、尖閣に対する日米安保条約の提要を鮮明に表明したことはひとまずは良かった。
  しかし、同時にその限界も明らかなことは留意しなければならない。米国は、中国包囲政策は取れないということだ。かつ、中国と緊張関係になることを避けることに汲々としている。
  米中は、様々な局面で相互の関係の重要性を必須とのこととしている。米中は関係の決定的な悪化は出来ないしする意思はないということだ。
  中国の国際関係での存在は、今日、極めて大きなものになっている。我国としては、アメリカの同盟国としての関係維持は勿論、多くの国との関係強化で、隣国中国に対処していかなければならない。
  過去ではなく、未来を見据えた関係を構築していこうではないか。実務関係を先導に、それぞれの分野での交流拡大に努めたい。
  中、韓の過去の感情に起因する問題では我が国は出来るだけ事を構えないようにすべきだと考える。そうした我が国の姿勢は我が国の国際的な評価を高めるだろう。  
  
  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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