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タイ・クーデター~軍政が受け入れられる流れ

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   クーデター後(クーデター発生5・22、インラック前首相拘束中部の軍施設に移送5・23)の、軍政下のタイ情勢は、タクシン派の数百人という小規模のデモが首都バンコクでで続いてはいるが、おおむね平穏に推移しているようだ。特に、タクシン派の支持基盤の農村地帯の懐柔策に努めているようだ(米の買い上げ代金の支払い促進など)。武器の押収も伝えられることから、北部でタクシン派の武装闘争が始まらないよう警戒を強めている模様だ。
   軍に、批判的な記者の拘束、ツイッターなどでの批判なども拘束の対象。軍を批判する専門家への取材も禁じている。
   軍への出頭命令に従わず、外国人特派員記者クラブで会見したタクシン元首相派のチャトロン教育相が27日逮捕された。
   22日発令された夜間外出禁止令。28日から、夜間外出禁止時間が短縮される(従来の午後10~午前5時から、午前0~4時に短縮)。ほぼ平常の活動が可能になる。
   
   軍は暫定首相を文民から任命することで批判をかわしたい意向を固めた(25日)。

   クーデターでタイが失ったものも少なくない。タイのASEAN内での指導的地位は、少なくとも、当分の間は崩壊した。
当面、50か国以上の国々による渡航注意は継続され、観光客の減少はタイ経済に痛手だ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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