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西南戦争を戦った警視庁抜刀隊士~“八重の桜”の弟たちが眠る青山墓地~

  NHK大河ドラマ“八重の桜”によって、幕末期・混乱の時代の犠牲者の代表としての会津藩の悲劇に再び焦点が当てられた。
  警察関係では、青山墓地の一角にある西南戦争での殉職警察官の墓地が会津藩とのつながりが濃い。会津藩は青森の下北半島に移され斗南藩となった。会津から下北半島へと落ちて行く会津藩士一族の苦難の旅は斗南藩に定着してからも続いた。砂地で米作には適さない土地だったのだ。
  少なくない子弟が明治新政府の警視庁巡査として活路を求めて上京した。他に選択の余地がなかったからという。警視庁が発足したのが明治7年頃だった。警視庁発足間もない明治10年には西南戦争が勃発した。
  指揮の高い西郷軍に手を焼いた新政府が、士族上がりのしかも薩摩に恨みを抱く奥州列藩同盟、中でも会津藩ゆかりの者を中心に編成したのが警視庁抜刀隊(9000人ほど)だった。
ちなみに軍隊も明治5年から7年ごろに編成されていった。編成間もない軍隊よりも旧士族の方がよっぽどプロだったのだろう。
 青山の警視庁墓地には会津ゆかりの警視庁隊員が眠っている。時を経て定かには読めなくなった墓石には会津藩士族・一等巡査などといった文字が刻まれている。 
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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