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就職氷河期の中国~日本語学んだ学生の受け皿・日系企業

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  大卒者(今年6月卒業生最多の727万人)が就職氷河期の中国で、日本語を学んだ学生の日系企業への就職は安定した受け皿となっている。
  中国で、日系企業の雇用創出数は約1000万人と推測される。日本語を学んだ学生が就職で困ることはない…というのが大学の就職担当者の見解。
  日系企業が比較的大都市で専門職種に安定して勤務できるのが魅力という。日経企業の中国人幹部職員を増やそうという認識も進んでいる(中国市場は中国人の働きに任せるべきだとの認識)。
  反日の波にもまれることを前提に、中国進出企業は、したたかな現地対応策を講じてかかるべきだ。
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大貫教授
おひさしぶりです。
3月半ば国に帰国して、今しばらく浙江省のある大学で学生の交換留学などの事務仕事を担当することになっています。
国のネット事情で、一時このブログが開けなくなったんですが、
今日からやっと見られるようなりました。これからも引き続き注目していきます。

日本語専攻の学生の日系企業就職について、少し教育現場の事情を紹介します。
浙江省はご存知のように、長江デルタの核心地域でもあり、全国的に日系企業が数多く集中する一つの地域といえるでしょう。5年前から感じたことですが、日本語専攻の学生の就職傾向として、日系企業に入る学生の割合が減ってきています。
その背景には、少なくとも以下の理由が考えられます。
1中日関係の悪化による「日本たたき」の風評(若者の社会進出は親世代からの影響をけっこう受けているのが今の中国で)
2日系企業が欧米企業に比べて、安定性はよいが、融通がきかず、昇進昇給が遅いなどのマイナス面もあり、人件費高や賃上げの影響もあって、昔に比べると就職先としての魅力が減ってきているのが学生から何回も聞かされました。

それからもう1つ面白い傾向ですが、
昔、日本語専攻の学生が大学卒業して、機会があれば日本留学を望んでいますが、今はだんだん日本留学よりも、香港留学や欧州留学の人が増えてきています。それは香港留学や欧州留学の場合、1年でマスター学位が取れ、英語圏で、また日本の核汚染の問題などいくつかの要因が絡んで、留学の面で日本が香港や欧州に負けつつあるように感じてなりません。
プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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