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イラクますます混迷深める~宗派対立の様相

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  17日現在、イラク首都近郊各地での戦闘が激化している。
  防衛ラインのバクダッド北方約50キロのバクバで一進一退の戦闘(武装組織によると警察署の襲撃で44人以上死亡)が伝えられるほか、首都近郊の各地で攻防が続いている模様。
  米国は大使館(勤務員約5000人)の防衛に275人の部隊を派遣(内170人は現地到着)決定(16日)。南部バスラのトルコ領事館勤務員約20人が出国(ロイター17日)。

  イラクのマリキ政権(首相府声明)は、武装勢力を支援しているとしてサウジアラビアを非難した。サウジアラビア政府は国営通信を通じ「ISILの進撃は(スンニ派を排除してきた)イラクの宗派主義政策」に原因があるとして、「国民的合意」に基づく政府の樹立を呼びかけた(16日)。

  スンニ派と武装勢力が連携してシーア派のマリキ政権を攻撃している構図になってきている。

  米国は、シーア派とスンニ派の宗派対立を超えた過激派への連携を働き掛けているが、成功していない模様。

  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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