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日本が大切にすべきこと~ルールの尊重「法の支配」

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  国際社会への発信で、我が国が大切にすべきことを確認しておきたい。
  特に、中国の現状変更を目指す攻勢を前提に国際社会と共に立場を共有することを大切にしたい。
  最優先すべきは、力による現状変更を認めさせないということだ。
  これを、価値としては「法の支配」というキーワードであらわされる。人類が大切に積み上げてきた国際法というルールを守って、国際間の争いを解決しようということだ。
  南シナ海での係争地に巨大な石油掘削リグを使って実効支配を主張するのでなく、国際法に基づいて話し合いで解決するということだ。
  次いで、基本的人権の尊重を強調すべきだ。言論の自由、報道の自由といった人類が大切に培ってきた価値観を大切にしたい。
  議会制民主主義という政治制度もその延長線上に大切にしたい。
  

 第2次世界大戦での敗戦の結果、わが国がおかれた様々な誤りの修正をしたいという主張がある。これは、当然の主張であっても、戦勝国側にとっては、警戒心をもって応じられることになる。したがって、その修正を主張することは、様々な逆分を承知で臨まなければならない。そうでなければ、いたずらに対日警戒論のみが強まる恐れが大きい。

  わが国は、第2次世界大戦の反省に立って、基本的人権、議会制民主主義、法の支配といった人類の価値観を基本にすえた国づくりに励んできた。

  その方針で、これからの国の歩みを続けるべきだ。

  それが中国の権益拡大の試みを阻止する最大の戦略だ。

  韓国の竹島や従軍慰安婦の問題は、韓国のおかれた歴史的な制約もあり過度に対応することはない。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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