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歴史評価の多様性~国際関係構築の前提

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  国際関係を構築するには、歴史の評価には、立場によって多様性のあることを認めなければならない。自らと異なる見方のあることを許容することが、国際関係構築の大前提になる。
  自らの認識を相手に押し付け、自らの考えが正しく相手の考えが誤りだとすることは、異なる認識の立場を否定することであり、異なる認識の存在を許さないという不寛容になる。
  第一次世界大戦の発端になったサラエボでの銃撃犯はセルビア人からは英雄視され、他からはテロリストとされる。ボスニア・ヘルチェゴビナでは、異なる立場の認識を学び、異なる認識を持つ人々との共存を目指そうとしている。歴史の教科書に、異なる見方を併記し、異なる見方を理解することを学ばせている。
  神ならぬ人間が、自分以外の異なる価値観を否定するのでなく、異なる考え方をとる相手の立場を理解し、共存する道を選ぶのが、歴史の教訓というものだ。

 第一次世界大戦はサラエボで起きた銃撃から、誰も望んでいなかったにもかかわらず、引き起こされた。
 どのようにして1つの事件が大戦になったのか?そのいきさつを学びなおすことが重要だ。
 セルビア人によるオーストラリア・ハンガリア帝国の皇位継承者(夫妻)の暗殺を、宿敵セルビアをたたく好機としたことが発端だ。それがそれぞれの同盟国を巻き込み、第一次世界大戦となった。回避したいと思っている同盟国が大戦に巻き込まれて行った過程を振り返ってみることは有意義だ。
  
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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