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ベトナムの迫力に屈した習国家主席の中国

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  中国政府は、なりふり構わぬ唯我独尊攻勢も、ベトナムの断固とした姿勢に、石油掘削リグを撤収せざるええなかった。
  7月15日、突如、石油掘削終了を宣言し、直ちに撤収を開始した。上層部の判断であることは明らか。
  ベトナムの共産党総書記が、7月1日、中国との「戦争」を辞さない決断を言及した。中国の実効支配に、ベトナムはしぶしぶ従うしかないとの読みが外れた。米国も結局のところ、中国の海洋利権確保を容認するとの読みだった。が、どうも、そうではないことがはっきりしてきた。
ベトナムとして、中国との戦争で勝てるめどがあったわけではない。しかし、戦争となったら、被害をこうむるのは一方だけにはとどまらない。中国として、そのリスクを読み切れていなかった。国家指導者は、決然とした発言で、事態を変えることが出来るという良い事例だ。
  国際社会の、対中警戒だけが高まる中、中国として、ここはひとまず撤退せざるを得なかった。
  あまりの拙劣な外交で習近平国家主席の指導力に批判が出かねない状況だ。
  苦し紛れの中国の攻勢が次にどこに向かうか警戒が肝要だ。
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プロフィール

大貫啓行(おおぬきひろゆき)

Author:大貫啓行(おおぬきひろゆき)
麗澤大学経済学部・大学院教授(2014年4月から名誉教授)、(公)モラロジー研究所教授。元警視監。
東京大学法学部卒業。
1967年警察庁入庁。内閣官房、外務省、防衛庁への出向も経験、中国情報分析を中心とした内外情報畑一筋30年のエキスパート。
お問い合わせはkikikanri110@gmail.comまで。

在中国一等書記官(文化大革命直後の政治情報収集)、警視庁外事1課長(ソ連スパイ・レフチェンコ事件を指揮)、内閣情報調査室国際部(中国・ソ連分析キャップ)、防衛庁調査1課長(ソ連による大韓航空機撃墜事件の事後対応)、秋田県警察本部長、長崎県警察本部長(雲仙普賢岳噴火災害警備を指揮)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、警察庁国際部長(初代国際部長として、阪神淡路大震災、オウムサリン事件、国松警察庁長官狙撃事件等の危機管理に携わる)、中国管区警察局長等を歴任し、1996年より麗澤大学教授・2014年より同大学名誉教授。

川崎市顧問・危機管理アドバイザー(2004年~2014年)をはじめ、多くの自治体で各種の顧問・委員等も務めている。
【著作等】
(著書)「変革~日本の対外姿勢と危機管理」(広池学園事業部)
「現代中国の群像」「暮らしの法学~安全を考える社会システム」
「国際紛争と日本の選択」『暮らしの行政~私と公の共生システム」
「説得力の養成」(以上麗澤大学出版)
「中国はどこに向かう」(白金出版)ほか
(論文)「災害に関する危機管理」「雲仙普賢岳噴火災害警備考」
「在ペルー大使公邸占拠事件の考察」「公務員における意識改革の現状」
「中国~国家・社会変革方向の考察」(以上麗澤大学紀要)など

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